ロシア政策が中国政策の失敗の二の舞いにしないこと

今の中国の経済成長を手助けしたのは日本といっても過言ではない。中国は人口が多く、資源には恵まれていたが、不足していたのは教育、生産技術、経済発展のノウハウであり、これを日本が提供した。そのため、中国での教育熱はより過激に、地方の教育レベルも上がっている。しかし、負のこととして反日教育も徹底されてしまった。これは、中国共産党のキャンペーンに利用されたのである。また、技術や生産拠点の移転で中国国内での産業の育成が進んだ。それにより従来の農業が重視から工業を中心に展開するようになり、臨海部の工業都市が発展した。さらに内陸部の工業都市も発展することになった。これが都市と農村の経済格差が生まれ、更に農村から都市へ人口流入がとまらない。そして、都市生活を快適にするサービス業も発展してきている。しかし、全国的にみれば格差や生活レベルの差は変わらず、これを力で抑えている。民族問題もしかり、そして共産党の独裁による弾圧もある。これは中国の発展に手を貸した日本の責任もある。さらに、中国国内の経済発展により不足してきた資源を海外に依存したり、できれば自分の勢力下で手に入れたいので東シナ海南シナ海への海洋進出が行われたり、中国の周辺国を同盟国に引き入れる政策が行われてきている。これも、中国の発展を見越せば、先に日本は周辺国への中国に対するのと同様な政策が行えたと思う。いまになって大騒ぎしても遅い問題。韓国や北朝鮮への対応もしかりである。戦後の自民党政権長期政権でありながらアメリカ追随の政策展望のなさを露呈している。さらにここでロシアと以前中国にとったのと同じような政策をしようとしているが、ロシアが中国と同様に日本を脅かすよな経済発展をするようになったらどのような外交をするのか、中国を封じるためにロシアを使おうとしているようだが、逆手にとられることもあるのだ。プーチン氏を甘く見てはいけない。安倍首相はいい顔をし過ぎているし、甘く見られている。そんなに世界は甘くない、戦国時代の国盗りの歴史をもっと勉強をしないとだめである。そんなに外交はきれいなものではない。それより、アメリカのことをより分析にして、安全保障でどのようにしていくのか、経済協力でどのようなスタンスでいくのかをもっと共和党の大統領になろうと民主党の大統領になろうとどういう方向でいくのかを深く探り、パイプを両方にどのようにつなげるかを御膳立てをして、大統領が決まれば、ロシアより先にその大統領と会談することが先である。これもオバマ大統領の時の失敗の二の舞いをしてはいけない。アメリカ依存を抜けない日本であるので、徹底的にアメリカの政治・経済・文化などの研究をして、日本が利用すべきこととそうでない事の見極めがつけられるようにしておかなければならない。より日本の政権がいままでより長期化するのであるなら、政権がかわったからでは切り返しがつかないことになる。クレバーな外交手腕がなければのりきれないし、足元をすくわれてしまう。どのの国とどのように付き合うのかこれを明確にしなければならない。だから中国とも韓国ともうまくやれていないのだと思う。おまけに北朝鮮には、裏をとられてしまっている。やりたい放題にさせているのは日本の交渉力のなさである。