日本基幹産業の自動車産業系企業が危ない

 三菱自動車の燃費問題は、ここだけにとどまらず、日本の車の燃費基準にも波及して、すべての車について疑いが係れば、大変なことになる。以前にはタカダのエアーバックの問題もあり、関連産業を含めると裾のが広い。さらに、東芝、シャープなど家電メーカーの経営悪化が車載のマイクロPCや液晶パネルなどにも影響がないとはいえない。さらに、ここのところ自然災害の影響は、打撃である。まさに、南海トラフの巨大地震が起これば、東日本大震災どころの打撃では済まない。それに備えた、備蓄、代替えができる国や地域を確保しておく必要があると思う。

 開発の面、生産の面、販売の面や経営面でも、国内自動車会社の再編を真剣考えておかなければならない。もう、国内では人口減少や車ばなれで販売台数は確実に減るのである。しかし、世界にはこれから車が売れるところもある。そこで売れる車は最初から高級車ではない。日本でどのような車から売れてきたかを考えればわかる。シンプルで価格が安い車である。これを生産してうればよいのだ。ドイツみたいに高級車ばかりをうるのでは、儲からない。低価格車うれ、その国の経済が成長して高い車のニーズが増えてきたらまずは輸出からはじめ、その国で生産すればよいのである。それぞれに販売国に合う車づくりをすればよいのだと思う。例えば中東では燃費にこだわらなくてもいいし、資源の少ないところではハイブリット車などの燃費のいい車を、電気が余っ国では電気自動車をと販売タイプの車を分ければいいのである。

 国内で自動車産業はいずれ斜陽産業になる日が来るのでそれに備えておかなければならない。